日本・海外 競馬ヒストリア
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高額所得者のみがなれる馬主という存在

色々な馬にかかわること

馬主とは、競走馬を保有するひとのことですが、保有というのは立場的にはオーナーというのが近く、実際の生育にはあまり関与しません。
競走馬は馬場という調整所でプロの調教師によって生育され、レースで勝てるようにコンディショニングされます。馬場をレンタルしたり、時には買うこともある馬主ですが、他にも餌代だって馬鹿にはならず、その成長過程やレースまでの期間を反映した餌を与えなければならないなどの手間がかかることでも知られます。つまり、馬を育てる環境を作るだけでも大変にコストがかかり、そのため高額所得者しか馬主になれない、と言われているのです。

では、馬が可愛いから、など馬を飼いたい方が馬主を引き受けるのでしょうか。そのような馬主もゼロではありませんが、馬主の多くは別の目的のために馬を飼育しています。
実は、馬主たちの最大の目的は、自分の馬が走ったレースで優勝して賞金を獲得することなのです。競馬がギャンブルであると同様に、馬主も自分の馬が勝つかどうかで賞金が貰えるかどうかが変わるギャンブルであると言えるでしょう。馬主は大変リッチな道楽のひとつでもあると言えます。馬が活躍できるのはせいぜい5歳くらいまでで、競走馬として一線を退くその瞬間まで、馬主の視線とお金が馬に注がれ続けるのです。

高額所得者が血統からこだわり抜いたサラブレッドが並ぶレースに、多くの人が熱狂する理由が競馬に詳しくない人にも何となくわかるのではないでしょうか。